テレビはいつからオールドメディアに?

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テレビはオワコンなのか

電通イージス・ネットワークが「世界の広告費成長率予測」を発表 | ウェブ電通報
01月16日に配信された電通ニュースリリース文面は以下の通りです。 2018年01月16日 電通イージス・ネットワークが「世界の広告費成長率予測」を発表
2017年視聴率動向を振り返る | ウェブ電通報
2017年の日本は10月の衆議院選挙とそれに至る過程では政治が揺らぎ、経済でも企業の信用を揺るがす出来事がいくつもありました。一方、最年少でプロ入り、デビューから無敗で

弊社は映像制作プロダクションとしてスタートしたが、もう6年近くレギュラー番組を持っていない。単発や特集、企画・取材協力といったカタチでTV局との関係は続いているが、距離を置いているのが現状だ。

なんでテレビがダメになった(弊社の主要コンテンツでなくなった)のかボスと話した時に、「もうタイムマシーンに乗れないからね」と言っていたのを思い出す。

タイムマシーン商法とは

ケンシロウがマックス・ロカタンスキーのコスプレだといっても若い世代にはわからないらしい。ロカタンスキーというスカタンっぽい名前の彼、映画「マッドマックス」の主人公。ケンシロウはマッドマックスの世界観(コスチュームを含む)に日本の拳法要素を取り込んだ作品。作者が明言している。

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こういった、世界特にアメリカでヒットしたコンテンツを、ローカル(特定の)エリアで、他に先行、権利を独占して展開する商法を「孫 正義商法」間違えた、「タイムマシーン商法」という。成功した先行者に追従するビジネスは、権利コストが割高でも失敗のリスクを考えたら理にかなっていた。

ネットの普及とともに、情報の鮮度と拡散力が高まり、このメソッドが使えなくなった。音楽業界の衰退はまずこれが大きな原因だと思う。これと似たリメイク手法も権利者に無許可なものも含めたくさん行われているが、マニアにオリジナルの存在を特定され、批判的に見られがちで、やりずらくなってきた。

すぐやる たくさんやる 繰り返しやる

テレビで企画から制作まで請け負うと、根回しから確認まで現在の仕事と比べてとんでもなく手間がかかっていた。もちろんその丁寧さと精度もテレビの魅力だが…。ネットでのコンテンツ作りはとにかく思いつきをすぐやる、アプローチを変えてたくさんやる、繰り返しやることが可能だ。

情報鮮度や企画力ではもはや YOUTUBE の後追いとなったテレビ番組も多い。テレビドラマより巨額の制作費を投じてオリジナル作品を創るNetflixなど動画配信サービスも出てきた。目的特化した(シングルイシュー)サービスのスケールメリットを最大限に発揮している。

もちろん、映画や新聞やラジオがそれなりに生き延びているように、テレビも規模や営業品目を変えながら、なくなることはないだろう。ただ、もうすでにメディアの覇者ではなくなった自覚は必要かもしれないし、返り咲くこともない。これからのメディアはどれが主役というよりも、ネットというブラックホールにゆっくりと飲み込まれながら、もがきながら存在し続けるのだろう。

マスメディアで働くことを希望する若者が減少し続けている傾向は、これからも回復しないと思われる。

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市場分析と顧客満足を日本のマスメディアは教科書としてきた。大きな予算と長い時間をマーケティングと広告に費やし、安全かつ確実な商品イメージやサービスを提供してきた。ネットのように直感的な発想で、消費者をテスターにして、フィードバックありきで商品開発をするラフな試行がない(できない)。

大企業化、多業種化にともなうコンプライアンスの厳格化が本来のエンターテインメント性を損ねていることは、業界関係者なら誰もがわかっている。

優等生が作るエンターテインメントはつまらない

なるほど、大きくなった(なりすぎた)テレビ局はこのままでは、滅びゆく巨象になるかもしれない。テレビはオールドメディアの主役にふさわしい。

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